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ニコミュ「千本桜」について、まだ書きたいことが…(感想2周目):⑤

おおお、ニコミュ「千本桜」!DVDとうとう発売ですね!!
…ここの感想のアレさがばれる前に、いろいろやらかしきろうと思ったのに
結局、間に合わなかった…

実は、ここに書いてた内容も
発売に合わせて消そうと思ってたんですけど…もういいや あきらめた
それに、これに突っ込む形で他の人の感想聞かせてもらえるかも知れないし

ただ、明らかに違っているところとか
誤字脱字書式崩れ(テンプレ変えた時に合わない箇所ができてた)は
ちょいちょい直すと思います
ご容赦ください


…と、思ったらDVD発売延期とな!
密林は11月って言ってるけど、ニコニコでは未定…えー、どうなるんだ???

まぁ、延期になったところで私のやることは変わらないですけどね
まだまだダラダラ行きます


というアレで、今回のテーマ
⑤ドクターと千本桜


■ドクターってどんな人?

このドクターという男
千本桜ミュージカルのストーリ上、一番のキーキャラクターで
なおかつ、一番わかりにくかったのがこの人だったと思います

神憑きを影憑きにするような薬を発明し、海斗や陸に投与しながらも
海斗が連れてきた鈴・錬を引き取り、陸に傷付けられた鳴子を救い
千本桜を斬り倒そうと目論んでいたにもかかわらず、替わりとなる苗木を育てていたり
とにかく、行動に一貫性が無いように見えるんですよね

でも、少なくとも観客である我々は彼が 彼が完全な悪人で無いことは分かる
それは、彼がかつて人々を救うため桜を復活させようとしていたこともそうですが
なにより、鈴が彼に最初から心を許していたことが大きいと思います

この鈴っていう女の子は、ドクターのためのヒロインだったんでしょう
彼女が居たおかげで、観客はドクターの“善”を感覚的に認識することができました

…しかし、ならばなおさら
何故あのドクターは、あんなちぐはぐとも思える行動をとったのか?

それを考える前に、前提として
かつての彼が復活させようとした「千本桜」がどういうものなのか?ということを
押さえておく必要があると思います

■千本桜とは何か?

さて、この千本桜
作中ではどういう存在と説明されてたかというと…
・神の力をもった霊樹
・この桜の力によって、さまざまな災厄から世界が守られている

…いや、ちょっと待て
世界ってスケール大きすぎやしませんか?
一応、台詞もっかい確認しましたが やっぱり“世界”って用語使ってるんですよね
世界って、リアルスケールの世界と考えていいのかな
…そうなら地方の状況が悪いとか、ちょっと変なんじゃない?とも思うんですが

まぁそんな野暮な疑問はおいておいて
この千本桜の力について、ちょっと気になることが
冒頭、若き日のドクターの口から語られているんですよね
「人の心さえあれば、桜はよみがえる」
「必要なのは希望、夢見る人の心」
…どうもこのへんが、千本桜とは何か?を語る上でキーになりそうですよね

この言葉が示すのは、人々の希望があってはじめて千本桜を咲かせることができる
…ひょっとしたら、世界を守っているのは 千本桜の霊力ではなく
希望を持った人々の営みが、災厄を乗り越え繁栄する力になっているという要素が
大きいのではないかと考えます
そして、千本桜はその象徴として咲き誇っているのではないでしょうか

ただ、この時はあまりに絶望が蔓延してしまっているので
逆に、千本桜を復活させれば人々の希望も蘇るのではないか?というロジックで
ドクターは、千本桜の復活を進めようとしたのだと思います

■ドクターが憎んだのは誰か

この時のドクターは
人々や国を救うため、正義のためには誰かを犠牲にするのはやむなし
という考えを持っていたのだと思います

そのため、自らが選んだ青年を、
千本桜復活のための被験体とすることにためらいが無かったし
実験が失敗し、彼が(恐らく)死んでしまっても 桜のことばかり考えていた…

直後、この考えが自分にブーメランのように返ってきます

自分の妻を被験体とし、千本桜の復活を進めるよう軍部に詰め寄られます
ドクターはそれを頑なに拒否しますが
人々を救うという目的のため、そして妻もそれを望んだことにより
彼女を千本桜と同化させ、千本桜の復活を果たします
しかしその後、千本桜を確保したい軍部の画策によって、ドクターは千本桜から引き離されてしまいます

さて、このくだり
愛する妻と引き離されてしまった、妻を桜から救う手段絶たれたという悲劇に
ついつい目が行きがちになりますが
そもそもこの悲劇の引き金は、ドクター自身が掲げていた正義
人々や国を救うため、正義のためには誰かを犠牲にするのはやむなしという
考え方であったのだろうと思います

終盤、影憑きとなった海斗を操るドクターは
「何が人のためだ」「何が国のためだ」といって、海斗に千本桜を斬るよう仕向けます
これは、妻の犠牲の上に平和を享受した人への言葉であると同時に
自分に向けての言葉でもあったのでしょう

思い起こせば、ドクターが、曾良・海斗・陸を、自分の計画に引きこむことに対し
全くためらいが無かったのも
人々や国を救うために、クーデターを起こし大正維新を図ろうという
つまり、正義のためには誰かを犠牲にするのはやむなしという
昔の自分と似たような思想を持っている(ように見える)奴らだからだと思います

あ…いや、でも
千本桜を切り倒す役を海斗に選んだのは
逆に、この海斗が 誰も傷つけたくない・すべて救いたいと考えていた奴だったからと
言えるかもしれません(もちろん、霊力が高いっていうのもありますが)
なにしろ、影憑きと化した海斗が戦ったのは、
クーデター起こした志士達だったわけですから

■千本桜とドクターの顛末

あの千本桜は、ドクターにとってはかつての自分の歪んだ正義の象徴
だからこそ、あれだけ千本桜を切り倒すことに執着し
そうでありながら、同時に新しい苗木を育てるという
ちょっと矛盾してるように見えることが同時にできたのだと思います

影憑きと化した海斗が、いままさに千本桜に切りかからんとしたとき
「桜を切っちゃダメ―」と言って、鈴が割り込んできます
これはもちろん、桜と同化した小春さんを傷付けるな!ということもあるのでしょうが
ドクターに対しこれ以上自分を痛めつけるな!という意味もあるのではないでしょうか?
そう考えると、この鈴っていう女の子はやはり
ドクターのためのヒロインだったと思います

なにより最後、浄化されたドクターと小春が去った直後に千本桜が枯れてしまったのも
やはり、あれがドクターの歪んだ正義の象徴であったからこその顛末と考えます


しかし、彼はそんな歪んだ心に支配され尽くした男ではありませんでした
新しい苗木をこっそり育て、当時彼の下に入院していた鳴子に託します
これは多分、鳴子さんが海斗に語った夢の話をドクターも聞いていたんじゃないかな?と
だからこそ、彼女に託したんだろうと思います
(尺の都合もあるでしょうが)

新しい苗木は、つまり まっさらな希望の象徴
これがどんな花を咲かせるか…どんな世を迎えるかというのは
まさに海斗が語った通り、彼らの心がけ次第

“桜が咲く世は美しい”
ドクターは冒頭、このように歌っていました

どうか今度こそ、ドクターのこの希望が叶う世であってほしいと思います





余談ですが、曾良は影憑きの件にはやっぱり関与してないんじゃないかな?
と思っています
実は最初は、ドクターと裏で手を結んで…あの影憑きに襲われたところも芝居で…と
邪推してたこともあるんですが
どうもその後の話の流れを見ると、ガチで襲われてたっぽいんですよね

曾良がドクターと組んでいたのは
恐らく単純に、ドクターが海斗の担当医で
海斗の神憑き能力をモニタリングしてたからだと思われます

そう考えると、本当に曾良って…
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きりたちのぼる

Author:きりたちのぼる
ボカロ(特に千本桜)と、仮面ライダーと、フィギュア遊びと、あとその時にハマってるアニメの感想などをやっています。
だいたい迷走してます。
よろしくお願いします。

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