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スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)ワンピース 見てきましたよー

どうも、きりたちです

今回は、タイトルにも記載の通り…見てきました、スーパー歌舞伎の
ワンピース!

ジャンプ連載中の超人気漫画と、伝統芸能とのまさかのコラボ!ということで
各方面で話題沸騰中…?なのかどうかは知りませんが(自分の身近で盛り上がってる人見たこと無いので)
TVCMを見て面白そうだったので、チケット取って行ってきました

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ちなみにチケットの価格は…現在座席がまだ若干残っているという1等席で16,500円!
高い…宝塚ならS席で2回は観劇できる額だよ!?(それでも高いけど)
ううっ…こ…これ、原作も歌舞伎もよく知らないで、ちゃんと金額分楽しめるのかしら?と思いながらの観劇だったんですが…

…杞憂でした

杞憂どころか、もうなんだこれ?なんかこれすげーの見ちゃったよ!っていう感じで
とにかく凄かったです
いやー、凄かった(日本語喋れ)




…と、“すげー”だけで終わらせるのは、自分的にもなんだかアレなので
この舞台に少しでも関心がある人への参考情報として、
また自分の備忘録として、感想書いておこうと思います

なお、ここでひとつおことわりを入れさせていただきますと…

この記事を書いている私は
・ワンピースは、主要キャラの名前と見た目くらいしか分かりません
・歌舞伎も、高校の授業の一環で行ったっきりです 教養ありません
 用語もろくに知りませんし、役者さんも分かりません
・2.5次元舞台関しては、テニミュ・ブリミュ・音楽劇 千本桜・グレンラガン炎撃篇
 および宝塚のルパンⅢ世等を観劇したことがある程度です
 あ、あとベルばらも…2.5といえばそうかな?

…ということで、感想もこの程度の知識がベースになります
あ、あとネタばれも多分に含みます

この点については、あらかじめご承知おきください
よろしければ↓からどうぞ~




ということで、ここから先は観劇感想になります
触れている内容は次の通り

■公演時間・客層
■公演内容・キャラクターの造形
■原作未読者へのフォロー
■ストーリー・見所(各幕ぶん)
■ルフィを実在の人物が演じることについて(個人的な印象)

基本的にすべて個人の主観なので…まぁ、何かの参考になればって感じですかね?
ちなみに、歌舞伎知識・役者さん知識とも皆無なので、そこは期待しないでください;

ではいきますよー

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■公演時間・客層

おおまかな概要は、公式ページにもありますが一応

基本的に、昼の部の部と夜の部の2回公演なんですが
昼の部:11:00スタート~15:50頃終演
夜の部:16:30スタート~21:20頃終演…ということで
一公演が大体5時間!

…それもそのはず、公演は3幕構成になっており
それぞれの間に30分程度の休憩が2回入ります
休憩時間はけっこうたっぷりあるので、その間にお弁当を食べたり
お土産を買ったりできます

売店は、1階・2階にあり、1Fはお菓子などの定番お土産系中心
2階は、ワンピースとのコラボグッズ中心に販売しておりました
そうそう メガハウスから発売する歌舞伎ルフィのフィギュアの原型展示もありました
盛りだくさんですね

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公演限定のお弁当も販売されていたようですが、私が到着した際にはすべて売り切れ
うーん、残念

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客層は…私が見た回ですと
歌舞伎ファンであろう高年齢層の方・ワンピース目当てであろう若年~30代くらいの方で
大体半々くらいだった印象
私みたいに、どっちもあんまり知らないで来た人ってどのくらい居るんだろう…

公演中は、拍手のポイントがよくわからなくて
近くの席の達人っぽい人の真似して拍手してました

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回によっては、修学旅行生なのか、制服の一団が入ってた回もあるみたい
あー確かに、伝統芸能ですもんねぇ…そのラッキーな生徒さん方羨ましい


■公演内容・キャラクターの造形

今回の公演で繰り広げられるストーリーは「頂上決戦」編とのことで
第1幕は、シャボンディ諸島で海軍と戦い仲間が散り散りになるところから、ルフィがアマゾン・リリーの島に辿りつき、エースを救うために監獄行きを決意するところまで

第2幕は、ルフィがインペルダウン監獄に潜入するところから、海軍本部に移送されたエースを追うところまで

そして3幕目は、エースを助けるために白ひげ海賊一団が海軍本部に乗り込み、そこにルフィも加わって…というところです

詳しくはまた後で書きますが、とにかくどの幕も見所がてんこ盛りで、驚いているうちに終わっていく感じでしたね
各幕とも1時間以上あったはずなんですが、体感時間としては“あっ”という間でした

あ、そうそう、音声ガイドは無かったです
台詞回しなどはいわゆる歌舞伎調ではなく、ガイド無しでも問題なく聞き取れました


ちなみに気になるキャラクター造形ですが
うーん、素人目でざっくり大別するとこんな感じでしょうか

① ガチで歌舞伎(メイクが白塗りや隈取り、衣装のアレンジが大きい等)
② やや歌舞伎寄り(衣装アレンジやメイクなどが若干歌舞伎風)
③ 歌舞伎度低め(2.5次元舞台寄り)
④ ①~③を超えた何か、破格の完成度を誇る何か


① ガチで歌舞伎群は
≪白塗り系≫
麦わらの一味なら、ルフィやナミ
ボア・ハンコックやシャンクスなど、猿之助さんが演じた役もそうでしたね
ほか、アマゾン・リリーの面々や、つるなど、女性陣はほぼ白塗りでした

あとはイナズマ…彼は原作を完全に離れて、若衆姿(?)って言うんですかね?
美少年剣士のような格好になっていました

≪隈取り系≫
麦わら~なら、フランキー
ほか、海軍三大将、戦桃丸、アバロ・ピサロなど、でかくてごついのは
大体隈取り系でしたね

圧巻なのは白ひげ…もう海賊を通り越して、武士というか弁慶なんですが
そんなこと気にもならないくらい、圧倒的に白ひげでした(説明じゃない)

※白塗り系・隈取り系というのは、私が勝手に付けた区分名です
 歌舞伎知識無いヤツの区分なのでアテにしないでください、あくまで参考ってことで…



② やや歌舞伎アレンジ群は
麦わらの一味なら、ロロノア・ゾロ、サンジ
やや白塗りで、やや隈取りだけど…っていう感じ
白ひげ海賊団の面々も、歌舞伎というよりは、派手系メイクに近い感じに見えたかな?

あとはセンゴク、彼も衣装は大分アレンジが入ってましたが、メイクに関しては歌舞伎感低めだった印象ですね


③ あまり歌舞伎感を感じさせないのは
麦わらの一味なら、ウソップ、ニコ・ロビン
ボン・クレーなんかも、歌舞伎アレンジというよりは、原作の再現という感じ

そして、なんと言ってもエース…彼だけ見ていると、今この舞台が歌舞伎だということを
忘れそうになります


④ もう、①~③の分類なんて無意味だ!と思わせるほどの出来栄えなのは
麦わらの一味なら、ブルック、チョッパー
それから…はっちゃん、ジンベエ、マゼランなど、人間離れしたキャラクターの造形の出来栄えは、どれも凄かったです

さっき①に分類したけど、白ひげやイナズマ、アバロ・ピサロや戦桃丸も、完成度という意味ではこっち寄り

あとは、イワンコフをはじめとしたニューカマーランドの面々…
白塗りではあるんで、①といえば①なんですが
…もう、あれは歌舞伎とか歌舞伎じゃないとかそういう問題じゃなかった、凄かった


■原作未読者へのフォロー

今や世界中に読者を持つ人気漫画「ワンピース」
…とはいえ、歌舞伎のメインファン層である高年齢層にとって、ジャンプ連載漫画は
まだまだ馴染みが浅い様子

原作漫画については、会場販売の筋書き(プログラム)の紹介ページのほか
1Fロビーに作品紹介チラシなども置かれており、原作を知らないであろう方々が
熱心に読んでいる姿をちらちら見かけました

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とはいえ、ストーリーの根底に流れるのは
仲間を大事にする想いや、兄弟の絆など普遍的なテーマですので
予備知識をあまり持っていなくても、作品世界には結構すんなり入れたと思います


■ストーリー・見所(1幕目)

ストーリーは、シャボンディ諸島で海軍と戦い仲間が散り散りになるところから
ルフィがアマゾン・リリーの島に辿りつき、エースを救うために監獄行きを決意するところまで

見所はまず、本編イントロダクション
実は、公演前の舞台の真中には、ルフィのフィギュアがどんと鎮座しているのですが
なんと、このフィギュア 開演と同時に○○がどんどん○○くなっていき…

という、冒頭からいきなりの映像トリック
いやぁ、まさかここからすでに仕掛けが始まっていたとは…やられました


そして、歌舞伎の醍醐味といえば、なんといっても“見得”と“名乗り”
もちろん麦わらのメンバーもやります!

本編は、人魚のケイミーが競売にかけられ、あわや…というところで
麦わらの一味が駆け付け…というところでスタート
ここで行う各人の名乗りは個性豊かで楽しいですし
ナミさんは男性向け(?)のサービスショット(?)や
最初はまさかの○○で登場したチョッパーにも仕掛けが…と
いきなり見所満載です

また、映像を使った演出は、少年漫画の華・バトルシーンでも存分に楽しめます
漫画やアニメで見たあの技も、ちゃんと舞台上で再現されてます


そして中盤からは、女だらけの島
アマゾン・リリーに舞台を移すのですが…ここでの見所はやはりハンコック様!

ハンコック役は、ルフィと同じく猿之助さんが演じてます
原作のハンコックさんはセクシー系でしたが
歌舞伎版では上品かつゴージャス!って感じでしたね
男性と分かっているのに、喋りも仕草も色っぽい…歌舞伎役者すごい!

そして、ルフィ・ハンコックとも猿之助さんが演じてるっていうのに
舞台上ではふたり同時に登場して、もみ合うシーンもあったりします…
ここも、どうせひとりは代役でしょ?と思って油断して見てたら
あれ?今までルフィだった猿之助さんがいつの間にハンコックに…?ってなってて

…歌舞伎役者すごい!


ほか、アマゾン・リリーの女戦士達の舞や
ルフィ―のゴムゴムダンス(?)など、楽しい見せ場もたくさんありました
1幕目からこんなに飛ばして大丈夫なんだろうかー…と思っていたら


…これはまだ序章に過ぎなかったのだ

2幕目は更に凄かったです


■ストーリー・見所(2幕目)

ストーリーは、ルフィがインペルダウン監獄に潜入するところから
海軍本部に移送されたエースを追うところまで

見所は…まず筆頭に挙げなければいけないのはニューカマーランドの面々ですねー…
…歌舞伎が男だらけで行う芸能だということを、見事に活かしきったパートだと思います

もう…凄かった、凄かったとしか言いようがない 凄かった


あとは…リアル水 つうかリアル滝
監獄内に海水が流れ込む中、イナズマとボン・クレーが追手をくい止めるため戦うシーンなんですけど…
あの…舞台上に本当に水を流した滝が出てくるとか、何ですかそれ?
滝の大きさも、ちょっとやそっとじゃないんですよ ほぼ舞台と同サイズの幅で
水量も半端ないんですよ、頭おかしいくらいの量の水が勢いよく流れ落ちてるんですよ

しかもわざわざ観客席に水ぶっかけてくるとか…何ですかそれ?
そのうえ、滝の中でいちいち見得を切りながら戦うとか…何ですかそれ?
歌舞伎って…歌舞伎って…なんて無茶な芸能なんだ!?


そして無茶の極みが…

エースの処刑を阻止するため、海軍の本部へ向かうルフィ
ジンベエの力を借り、波間を勇ましく進む姿はまさに翔ぶが如し!!
そう!翔ぶが如し…


…本当に飛びました!!


宙吊りになったルフィが、私の頭上を通過していきました
なんだこれ!と思う間もなく、ルフィを追い掛けるように
巨大クジラも舞台から客席頭上に乗り出した
そして流れる主題歌「TETOTE」
いつの間にか客席に降り立ち、手拍子を誘うニューカマーランドの面々
気付けば曲も役者も観客も、会場全てが一体となっていました

私の席の近くにも、完成度の高いおカマ降り立ち客席を煽り
頭上ではルフィが歌いながら手を振っていて
私は一体どこを見ればよいのか…いや、どこを見ても凄くて
…凄かった、とにかく凄かった(日本語喋れ)


…という、気がづけば「凄い」しか書いてない状態なんですが
凄いもんは凄いんだからしょうがないですね
2幕目はとにかく、あっと言わせる(なんてもんじゃない)仕掛けがてんこ盛りでした


いやー、2幕目は凄かったなー
3幕目はクライマックスだから、もうちょっと落ち着いて見られるかなー?
…と思っていたら


3幕目にもまだまだ大きな仕掛けが山盛りで…

す、スーパー歌舞伎 半端ねぇ…



■ストーリー・見所(3幕目)

ストーリーは、エースを助けるために白ひげ海賊一団が海軍本部に乗り込み
そこにルフィも加わって最終決戦!そして…というところまで


見所は、まずはなんといっても白ひげ!
圧倒的な存在感、半端ないオーラ…歌舞伎も歌舞伎役者も全然知らない私でも分かる
あのおっさんすげえ!強ぇえ!とにかくすげえ!

白ひげの得物は大薙刀!
更に衣装や立ち姿なども相まって、まるで武蔵坊弁慶のような力強い佇まい
大立ち回りで敵をバッサバッサと斬り伏せる姿は、圧巻でした


ここまで力を封じられていたエースも、手錠を外して本領発揮
メラメラの実の能力者である彼は、炎を放って戦うのですが…え、あれ
舞台上にはまさかの、本物の炎が立ち上ります…まさか!

2幕目の滝(あれは本水というらしい)といい、この炎といい…無茶しすぎだろ!
スーパー歌舞伎…なんと侮りがたし…


そして!皆さんお待ちかね!ルフィ・エースの兄弟タッグによる戦闘シーン!

この2人、見た目だけでなくアクションもそれぞれ違ってまして
エースはいわゆる、私達がよく見るアクション芝居
対してルフィは、歌舞伎的な立ち回りなのですが
こんな対照的な2人が、同じ舞台上に同時に立っていると
なんとも言えない妙な調和があるんですよねぇ…不思議

また、戦いの最中 兄弟二人が花道で見得を切るシーンもあるんですが
これが…すごくいいんですよ
見た目全然違うのに、すごく兄弟なんですよ
でもって、妙に可愛いんですよ なんだか微笑ましいんですよ

「ああ、私はこれを見るためにこの舞台観に来たんだなー」って思いましたよ
原作ろくに知らない癖に!
…それぐらい良かったんだ!!


もちろん、見せ場は味方だけでなく、敵方にも凄いのが用意されてます
海軍三大将のひとり、青雉の吹雪攻撃の際は
大量の紙吹雪が客席を襲い、私を含め観客の頭や荷物は紙吹雪を被りまくりましたし
(終演後、頭に紙吹雪ついたまんまの人多数)
しかも、このシーンよく見ると、青薙がワイヤー使ってフライングしている…!?
すげえ、なんて贅沢な技だ…

そしてマグマを操る赤犬とエースの対決は
互いの炎を巨大フラッグや光る剣
果てはアンサンブル(というのか?)によるアクションで表現しており
これも大変な迫力でした


他にも、あれとかこれとか、見所はたくさんあるんですが
書ききれない…そして私の文章表現力じゃ、全然追いつかない…

これはもう、本当に見てほしい
歌舞伎に通じてる人も、そうでない人も
ワンピ好きな人も、そうでない人も、とにかく見てほしい

凄いです、無茶です、無謀です、頭おかしいです(←褒め言葉ですよ!)
本当にとんでもないです、こんなの見たこと無いです
この先もこんなの無いかも知れません
きっと映像化もされるのでしょうが…是非舞台の、あの生の空気感を感じながら観賞して欲しいです!


そして、あの完成度の高いオカマ達を是非… あ、いや、なんでもありません



■ルフィを実在の人物が演じることについて

さて、この舞台 ファンならずとも心配だったのは
やはり主人公であるルフィを、実在の人物が演じることであったのではないかと思います

漫画の登場人物を舞台化・実写化するにあたり、キャストについてああだこうだあるのは
もちろん、この作品に限ったことでは無いのですが
それでも、先ごろ実写ドラマ化された「デスノート」の月なんかとは根本的に異なり
ルフィの場合はもっと“漫画っぽい”

彼が持つヒーロー性というのは、週刊少年ジャンプが掲げる「友情」「努力」「勝利」をそのまま具現化したような
抽象度や超人性が非常に高い(逆にいえば、生々しさの低い)ものになっています

架空の“人物”ではなく、まさに架空の“キャラクター”
それが、ワンピースの主人公・ルフィであると考えています


ですので、ワンピースを舞台化するにあたっては、そこが一番のネックになると思っていたのですが
“歌舞伎”という芸能は、このルフィのキャラクター性の問題を
いともあっさりとクリアしてしまいました

例えば、歌舞伎の様式に則って行われるアクションなどは
ゴムゴムの~に代表される、ルフィの人間離れした技や
超人性を表すには、もってこいの表現だったと思いますし

全身白塗りに特徴的なメイクという姿も
“人物”としての生々しさを滅し、漫画っぽさをより強調するものだったと思います

さすがに、長い年月を経て練られてきた芸能というのは
桁外れに懐が深い!

これまでのいわゆる“実写化”“2.5次元”とはまた違う
伝統芸能がベースだからこそできる新しい表現というのを
まざまざと見せつけられました




…ということで

スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)ワンピース

面白かった

本当に面白かったです


このような面白い舞台を作り上げてくださった皆様
本当にありがとうございます


…そして、こんな長いうえに読みにくい感想を
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました
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きりたちのぼる

Author:きりたちのぼる
ボカロ(特に千本桜)と、仮面ライダーと、フィギュア遊びと、あとその時にハマってるアニメの感想などをやっています。
だいたい迷走してます。
よろしくお願いします。

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