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これまでの「小説 千本桜」について感想

今日、海斗兄様が君ん家に向かって出発したよー!というメールを
グッスマさんから受けました

てことは、兄様が着くのは明日か明後日かな
よしよし、それでは我が家の未來さんと一緒に手ぐすねを引いて…

…もとい、心よりお待ちしておりますわ海斗様!
さあ、どのようにおもてなしして差し上げましょう



という、どうでもいい冗談は置いておいて

ねんどろKAITO(千本桜Ver)が出るってことは
いよいよ発売ってことですね、小説 千本桜 ”四”

…とはいえ、発売日は上半期締め日でもありきっととても忙しいので
これまでみたく、発売日に買ってその日のうちに読んで~っていうのは無理だろうな
うう、残念…

多分、30日から2日くらいにかけては
きっと皆が盛り上がってる時にまだ読めてなくて、ぐぎぎ…ってなってると思います


ということで、大変悔しいので、とりあえず
4巻発売に寄せて、これまでの「小説 千本桜」についての感想を
書いてみたいと思います



■「小説 千本桜」の遺伝子

というわけで、「小説 千本桜」…なんだかんだいってここまで各巻購読してきたわけなんですが
ここまでの印象をひとことで言うと、”懐かしい”ですね

「千本桜」の主なファン層って、ピクシブやミクパックなんかを見てると
小学校高学年~中学生くらいが今は中心になってるのかな?って気がするんですが

どうも、「小説~」の内容は、見れば見るほど、
90年代観(多分小中学生の子らが生まれる前)感がある気がするんですよねぇ


例えば、千本桜にまつわる伝承と輪廻転生(ミクパック15の試し読み部分を参照)や
「神憑き」にまつわる設定(特に寿命の設定)
また、未來と海斗の年齢差感覚なんかについては、「セーラームーン」に近いと思いますし

主要メンバーの家族感や人間関係について(大正・平成とも)は
「カードキャプターさくら」の、優しくてふんわりした(それだけにいろいろ切ない)感じ

キャラの濃い脇役(ライバルや敵役)や、会話のノリ・テンション(特に壱のオカマ忍者とのやりとり)などは
「スレイヤーズ」シリーズを想起させる部分もかなり多いですね


また、「桜京」という、ひとつの完結した都市の中での物語というのも
「エヴァンゲリオン」に代表されるような「セカイ系」や
「進撃の巨人」に代表されるような「壁」(閉塞感)、というよりは、

・「セーラームーン」シリーズにおける、十番街やクリスタルトーキョー
・「カードキャプターさくら」における、友枝町
・「少女革命ウテナ」における鳳学園…
あと、これは90年代じゃないけれど
・「アナと雪の女王」におけるアレンデール王国

のような、少女の自意識や内面世界なんかを象徴する
世界観に近いと思っています
まぁ、これは主役が女の子だから当然か…


ちなみに、同じ千本桜でも「音楽劇」の方は、主役が青年(海斗)ということもあり
テーマや物語の筋は、バッキバキの青年漫画でしたね

あちらは、ざっくり言っちゃうと「ひとりの青年の喪失と挫折と再生」の物語なので
世界観や設定こそ共通していますが、「千本桜」をはじめとしたモチーフの意味合いや
人間関係の描き方がだいぶ違っているので、比較するとかなり面白いと思います

そう、比較したいんですよ!比較!!
「音楽劇~」の映像ソフトの販売を…!今からでも!全然遅くないですから!!


…と、話が横にそれてしまいましたが

以上、個人の印象と感想だけで語っているので、根拠としてはアレですが
「小説 千本桜」って、私からすると90年代の女子向けカルチャー(一部例外もありますが)の要素を
相当に汲んでいる系譜の作品と捉えていますし

多分、一斗まるさんもこれらの作品群を経た世代の方なんじゃないかなー?と
勝手に思ってます


■千本桜と、他のボカロ小説の違い

あと、「小説 千本桜」の、ボカロ小説としての特殊な点は
”平成の未來””平成の家族”登場すること
物語の本筋である筈の”大正”の世界は、並行世界という位置づけになっています

もちろん、並行世界を冒険するという物語はこれまでにも数限りなく存在しますから
そう珍しいものでは無いとも言えますし
主人公を異世界からの訪問者と設定することで、その世界観の説明と同時に
主人公への感情移入を促すという効果もあります

ただ、”ボカロ小説”でこの並行世界設定を取り入れるっていうのは
もうひとつの意味があると思うんですよね


この並行世界設定と言うのは…
我々読者(そして恐らく作者本人)の、ボカロ作品への関わり方そのものを
作品の要素として取り込んでいるものではないかと考えています

私も、全てのボカロ創作作品を把握しているわけではありませんが、
基本的にボカロ小説をはじめとした、ボカロキャラクターを使用した創作というのは
各キャラクターを”役者”と捉え、各作品の世界観でそれぞれの役割を演じるイメージと捉えています

ですので、ボカロ小説などを読む場合、私達は基本的には
「この作品のミクはこんなキャラなんだ」「この作品のカイトは珍しくイケメンだ…」
という風に楽しんでいると思っています
皆の中に、それぞれのボーカロイドキャラクター像があって、それをベースとしたうえで
他の人が作った世界観やキャラクター像を楽しむ感覚と言いましょうか…

そして、その感覚を、
各自のボーカロイドキャラクター像 …平成の家族
他の人が作った世界観やキャラクター像 …桜小隊のメンバー
という形で、全面的に作品に取り込んでいるのが
「小説 千本桜」の特殊性だと思っています


じゃあ、仮にそうだとして
何故そのような感覚を取り込むのか?

リンやレン、メイコらのハードな設定のショックを緩和するためなのか?

はたまた、ヘタれキャライメージの強いカイトをイケメンに描く違和感や照れを
緩和するためなのか?


…多分なんですが、作者の一斗まるさんは
こういったボカロキャラ、ボカロ創作の懐の深さを含めた
”ボーカロイド創作にかかわる者”としての、自らの感覚や感性を
この作品に乗せてきているのではないでしょうか?

以前、映画の見方について
「ある監督について知ろうと思うなら、まずその監督のデビュー作を観るべきだ」
という話を聞いたことがあります

なぜかというと、デビュー作はその監督が最初につかんだチャンスであり、
かつ、その先を作れるかどうかも分からないので、
監督自身がやりたいこと極力全部乗せようとするから…だそうです
(詳細をよく覚えていないので、ニュアンスが違ってたらすいません)

一斗まるさんという方は、ゲームの企画やシナリオライターなどもされているようですが
本職はやはりイラストレーターやキャラクターデザインで
小説の出版は、この「小説 千本桜」が初めてのようです

恐らく、一斗まるさんにとってこの「小説 千本桜」というのは、
先述の、映画監督にとってのデビュー作に当たるものではないかと考えます

ということは、この「小説 千本桜」とは
作家としての一斗まるさんの、やりたいこと全てが載った作品になるのでは…?と
睨んでいるわけなのですが…


■これからに期待すること

…と、言うわけで 知り合いでも無いのに一斗まるさんに対しての邪推を繰り広げまして
大変申し訳ありません

ですが、この「小説 千本桜」という作品が一斗まるさんの
初期の集大成作品になるんじゃないかと思っていますし

一斗まるさんという、ひとりのエンターティナーが
これまでに触れてきた作品群をどのように取り込み
どのようにして自身の世界観へ反映しているのか?ということや

ボーカロイド創作の中でも、破格の大ヒットを誇る「千本桜」
それに関わったクリエイターとしての感覚や思想なんかが
反映された作品になるとも思っています

そういう意味では、この「小説 千本桜」
私にとっては、登場する各キャラクター以上に
”作家:一斗まるに萌える作品”であったりするわけなんですが…




…なんか、キモいとかヤバいとか、独りよがりとかストーカーっぽいとか言われそうなので
ここまでにしておきます

うん、今読み返したら確かに、かなりキモくてうっとおしい文章ですが
せっかくここまで一生懸命書いたので、とりあえず晒しておきます

うっかりここまで読んでくださった方、いらっしゃったらありがとうございます
いろいろ損した気分になったかもしれませんが、まぁ、世の中には
こんな面倒なこと考えてるヤツがいるんだな…とでも思っていただければ幸いです

はーぁ、それでは 海斗兄様の到着と小説の発売を心待ちにしつつ
…いろいろとすいませんでした
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きりたちのぼる

Author:きりたちのぼる
ボカロ(特に千本桜)と、仮面ライダーと、フィギュア遊びと、あとその時にハマってるアニメの感想などをやっています。
だいたい迷走してます。
よろしくお願いします。

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