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ニコミュ「千本桜」について、書きたいことがありすぎる③

やはり私の検索の仕方が悪かったようで、
検索ワードを変えてみたら、まとまった感想がぽつぽつ見つかり始めました
自分の情報リテラシー能力の低さが憎い…

なんか、それらと比べて
ここの日記って、なんか的外れみたいで気後れもするんですが
なんかもう、始めちゃったし…ってことで
半分くらい意地で続けようかと思います。

今回は、前回の続き
③女優:初音ミク について


今回のミュージカルで、AKB石田晴香が未来役に抜擢されましたが
世間では、「ミクをAKBが!」ということで、大きな反発がありました

二次元をリアルの人物で演じるということに対して
多くのハードルがあるのは、もちろん分かっています
しかし、なんか「未来」に関してだけ、やはり過剰なんですね

例えば、『鏡音リン』をモチーフにしたキャラクター
「鏡音鈴」を、同じくAKBの市川美織が演じることに対しては
あまり反応が見られない

その他ボカロモチーフのキャラクターに関しても同様…つか
「海斗」に関しては、むしろ喜びのコメントが多いという状況に


この違いって、何なのでしょう?


もちろん、いろいろな要因があるのは分かります
しかし、やはり一番の原因は
「初音未来」が『初音ミク』と混同された点だと考えます

本来、「初音未来」というキャラクターは、『初音ミク』をモチーフとした別キャラクターなのです
それなのに、過剰な『初音ミク』性が期待されてしまっている…

なぜか?

その原因として、まずは容姿や名前が挙げられますが
そうすると、「鏡音鈴・錬」や、「巡音流歌」だってアウトなわけですよね
でも、こっちの面子については そんな過剰反応は無かった

もうひとつ原因としては…そうですね、演劇(?)に例えると
「初音未来」は『初音ミク』の当て役であることから、『初音ミク性』を求められるのは当然
という考え方もあるのですが、

でもそれを言うなら、残りの主要メンバー5人だってそれに当てはまるわけですが
やはり、ここまでの過剰反応は無い

むしろ、「海斗」に関しては、本当に喜びのコメントというか…
この「海斗」が、世間で認知されている『KAITO』のキャラクターからだいぶ離れているのに
全然気にされてない

…つまり『KAITO』性があまり期待されていない


この違いは一体何なのでしょう?


このへんの感覚について、個人によって差異はあると思うのですが
私としては、こんな感覚に近いんじゃないかな?考えます


・「初音未来」は、『初音ミク』という“アイドル”が演じている役

・「靑音海斗」は、『KAITO』という“役者”が演じている役


…『初音ミク』をアイドルに例えることに対して、違和感があるかと思いますが
もともと、“アイドル”とは崇拝の対象となる人・ものという意味なので、そんなに的外れでも無いと思いますし
そもそも考え方の補助線なので、もうしばらく我慢してください


さて、この“アイドル”が演じている役というのがどういうものなのか?というと
…うーん…若い人には分かりにくいかもしれませんが
80年代に流行した「アイドル映画」みたいなものなんじゃないかな?と考えます

この「アイドル映画」というのは、ひらたくいうと
人気アイドルが主演する映画で、ターゲットはそのアイドルのファン
そのため、主人公のキャラクターは、主演アイドルのアイドル性を失わないよう
作られています
有名なのは、原田知世主演の「時をかける少女」や、薬師丸ひろ子主演の「セーラー服と機関銃」など

うーん、この「アイドル映画」っていうのも、各論に入ると複雑なんですが
ここもやっぱり補助線なので、まぁ、こんなもんか?と思ってください

…で、余談が長くなりましたが、とにかく
この「初音未来」という役も、『初音ミク』のアイドル性を生かして作られた役と考えると
『初音ミク』と混同されるというのも、仕方が無い気がします


…いや、本当にそうかな?
ここで思い出すことがひとつ


今日、世の中に出回っているボカロ作品では、『初音ミク』のアイドル性を保ったままでは成立しない作品も存在します
特に分かりやすいのは、いわゆる「悪ノ」シリーズ
ここでは、『初音ミク』をモチーフとしたキャラクターが、殺されたり人を殺したり結婚したり子供を孕んだりしますが
これについて、俺たちのミクが汚れた!という意見って、あんまり見かけない…
むしろ、ファンも結構受け入れてますよねぇ?

これ、おそらく
『初音ミク』が、アイドルとしてではなく
(先の例で挙げた『KAITO』のように)女優としてトライしている役
というような感覚で捉えられていると思うんです


では、どうして私たちがそう捉えることができるのか?
私が思う要因は3つ(※)

①名前を変える(もしくは名前をつけない)

これによって、『初音ミク』とは別物であることを示す
しかし、今回は、これはあまり当たりませんね

該当するのは、残り2つ

まずは
②『初音ミク』をモチーフにした役(キャラ)を、脇役にする

「アイドル映画」は、アイドルのアイドル性を生かす…
つまり、アイドルが中心に据えられていることが最大の条件なのです
逆に言うと、脇に回った時点で、アイドル性という要素は無くなるわけです

そのため、この舞台においても同様に
作中における『初音ミク』モチーフのキャラクターのウェイトを下げることで
”登場人物のひとり”というイメージをつけた

思い返すと、ニュースをはじめ、各種メディアに登場した情報、舞台のロビーに貼られているポスター等にも、
この舞台の主役は「海斗」ということが、これでもかと宣伝され
そのため、我々は
 原作の主役は「未来」だけど
 今回の、この舞台の主役は「海斗」、
てことは、ここでの「未来」は、今回は脇役…という刷り込みが事前にされていた


さらに、もうひとつ
③役の設定を、いわゆるアイドル『初音ミク』のイメージから遠く引き離す
 もしくは、いわゆる”定番キャラクターのテンプレート”に落とし込む


これは何かというと、
舞台のOPが終わってすぐ、未来と陸が会話しながら世界観などを説明するシーンがありましたが
この会話の内容や、立ち居振る舞いによって、「未来」に対しこういう印象を抱いたと思うんです


あ、この「未来」は妹キャラなのか… と


妹キャラ…そうですね、例えるなら マクロスFのランカ・リーのような
”世間知らずで生意気なところもあるけれど、明るくて素直で元気な、兄思いの妹”
こんな超王道の妹キャラクターである、と観客は認識するわけです

これ、とても重要なんです

私は、以前の日記で、『初音ミク』と「初音未来」を分化できない要因の一つとして
「初音未来」という役の情報不足を挙げたことがありますが
今回の舞台では、この短いやり取りで、本当にテンプレ的妹属性の言動を行います

つまり、このわずかのやりとりだけで、見る側もすぐに彼女のキャラクター性を
承知できるわけなんです

するとここで、「初音未来」と『初音ミク』の整理が感覚的にできるようになる
さっき書いたように
この「初音未来」は、女優『初音ミク』が演じたことのある役…という考え方にかなり近い感覚になる

つまり、「初音未来」に憑いているアイドル性…『初音ミク』を求める期待を
払い落とすことができる



こうして「初音未来」と『初音ミク』が分化すると
この「初音未来」という役を、リアル世界の女の子・石田晴香が演じることに対しても
(鈴のように)ぐっと受け入れやすくなるというわけです

(ちなみに引き離す方は、さっきも例に挙げた「悪ノ」シリーズとかですね)



まぁ、それでも 二次元→三次元が苦手な方もいらっしゃると思いますが
ここでは触れられませんが それはまた、別のお話ですね





ちなみに、蛇足を承知で付け加えると
この石田晴香さん、歌も演技もなかなか上手かったです
「千本桜」の曲とも相性が良かったなぁ…これは、本人の歌唱力もさることながら
声・歌い方が巧み過ぎないところが ボカロ曲と相性がよかったのでは?と思っています


・・・・・・・・・・・・・

※もうひとつ要因として“時が経つ”というのもあるんじゃないか?と思ってます
 「セーラー服と機関銃」を、長澤まさみが演じても受け入れられたように

 なので、もうあと何年かしたころに舞台化だったら、もっと受け入れられたかも知れませんね

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ボカロ(特に千本桜)と、仮面ライダーと、フィギュア遊びと、あとその時にハマってるアニメの感想などをやっています。
だいたい迷走してます。
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