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ニコミュ「千本桜」のモヤモヤ感について考える

ついカッとなって、ニコミュ「千本桜」の
リアルチケットの方を購入しました

私は、基本的にリアルタイムで観に行くと冷静な観賞ができなくなるので
今回は絶対ネットチケットで観るんだ!…と思っていたのに…

まあいいや、こうやって思いきれることって滅多にないし、楽しんでみよう


…というアレで、ニコミュ「千本桜」
以前もこの件でくたくた書いてたことありましたが
それでもなんか、なんとも言えない気持ち悪さというか、もやもや感がずっと残っていまして
なので、今回は 昨日の「劇団ボーカロイド」という考え方を使って
改めて考えてみようと思います

さて、今回のニコミュ千本桜で最も話題となったのが
『初音ミク』をAKBがやる!ということ

これにより、俺たちのミクがAKBに汚されるとか、何とか商法の餌食に…とかいろいろ言われていたんですが




…なんかこれ、なんかちょっと変なんじゃないかな?と思うわけなんです




彼女が演じるのは、『初音ミク』が歌う「千本桜」という曲をモチーフにした物語に登場する
『初音ミク』をモチーフにしたキャラクター「初音未来」であって、『初音ミク』自身ではない…

演劇に例えると、『初音ミク』という女優が演じた「初音未来」という役を演じる
その役の延長で、『初音ミク』が歌った「千本桜」を歌う
ということになるわけですよねぇ


こう考えると、AKB48の石田晴香さんが そのまま『初音ミク』をやるわけではないし
ミクの曲を丸ごと奪い取るということでもないんですが
インターネット上の炎上具合をみると、どうもこのへんがごちゃごちゃになっているみたいなんですよね?

それではなぜ、こんなごちゃごちゃにされてしまっているのか
その原因はと考えると…

①ビジュアル
 「初音未来」のビジュアルが、まんま『初音ミク』だから

②名前
 発音が両者とも”はつね みく”だから


まず真っ先に思い浮かぶのがこの2点、確かにこれも重要な要素なんですが
一番の原因は、これだったんじゃないかな?と思っています


③原曲からの情報が限られている


これ、どういうことかというと
皆、「千本桜」という曲は知っている、PVも知っている、ミクの曲だって知っている
キャラクターのビジュアルや、衣装設定、なんとなくの世界観は知っている…

…でも、原曲で分かるのって このくらいまでなんですよ
つまり、ファンの間ではっきり共有できる認識って、これだけっていうことです
これが、この「千本桜」が、これまでの2.5次元ミュージカルと決定的に異なる点です

例えば…そうですね、「テニスの王子様」のミュージカルなんかと比較してもらうと分かりやすいかと思うんですが
このミュージカルは、既に確立している物語をミュージカルで再現していますよね?
だから、作品世界・設定・登場人物・ストーリーの認識について、ファンの間でもがっちり共有されているし
ブレがない

それに対して、この「千本桜」については情報が限られており
世界観、各種設定などは 各自の解釈よってバラバラ…

本当に、”大正っぽい感じで、悪霊退散する、ミクの曲”
くらいしか、ファンの間では情報が共有されてないわけです


でもって、さらに問題をややこしくした原因がこれ


④『初音ミク』と「初音未来」を同一視した

これが、私が昨日書いた「劇団ボーカロイド」の考え方につながるところなんですが…

冒頭の繰り返しになってしまいますが、このことを端的に言うと

・今回の「千本桜」は『初音ミク』が歌った曲をモチーフに、ミュージカルにした作品である

・「千本桜」に登場する「初音未来」とは、『初音ミク』がモデルとなったキャラクターであり
 『初音ミク』自身ではない
 (冒頭でも書いた、『初音ミク』という女優が演じた「初音未来」という役 という考え方)



それでも、私たちはどうして『初音ミク』と「初音未来」を分けて考えられなかったのか?
真っ先に挙げた原因である ①ビジュアル、②名前 この要素も当然大きいのですが

③原曲から得られる情報があまりに限られていたことにより
「千本桜」という作品における、『初音ミク』という情報の占める割合が大きくなりすぎてしまった

そのうえ、作品設定・登場人物に対する共通認識もほぼ皆無だったため
「初音未来」というキャラクター像がファンの間で確立していなかった

そのため、④『初音ミク』と「初音未来」が分化できなかった

すると、”AKBが『初音ミク』をやる”という認識になってしまう

そうしたら、(AKBの売り方のアレさ加減はぼんやりとした共通認識としてあるので)
俺たちの『初音ミク』がAKB商法に取り込まれてしまう!
あのヒット曲だって、あいつらに奪われてしまうかもしれない…大変だ!


ということで、あんな騒ぎになったんだと思います



④についてちょっと補足すると…
同じくミュージカルになった「カンタレラ」と比較すると分かりやすいかと

この作品でも、元ネタはボカロ(KAITO)曲「カンタレラ」で、
登場人物では、「カンタレラ」上でKAITO、それに『初音ミク』が演じた登場人物も出てくるわけなんですが
それぞれ
・KAITOが演じた役 → チェーザレ・ボルジア
・初音ミクが演じた役 → ルクレチア・ボルジア
という具合に、そもそも役名からして違っていた

なので、この作品も、曲だけでは情報が少ないんですが
見る側としても、こりゃKAITOやミクとは別もんだ!ということが分かりやすかったわけですね


そういう意味では、今回主役の「靑音海斗」は
明らかにKAITOとは名前が異なるため、ファンは割り切りやすかったんじゃないかな~と思います



…と、ここまでぐたぐた書いて 結局何が言いたかったのかというと
何度も繰り返すようですが、今回の騒動の流れとしては


「千本桜」というミュージカルでは、
AKB48の石田晴香が、”『初音ミク』が演じた「初音未来」”という役を演じるミュージカルなのだが

そもそも、「千本桜」という作品の世界観・設定や
「初音未来」という登場人物がどういったものかという情報が存在していないため

情報の混乱が起こり、AKB48の石田晴香が、『初音ミク』をやる!というように曲解されてしまった!

なおかつ、AKBについてはその商法などがあまりにアレだったことで
これまで確立した『初音ミク』ブランドも、摂取されるのではなかと危惧した

ということなのかな?と

AKB商法については、私は全く明るくないのでここでは触れられませんが
少なくとも、我々の認識としての『初音ミク』が、石田晴香にとって替わるわけではない!※
ということだけは、明らかなわけですよね

なので、我々ファンがとるべき行動としては
まず、ちょっと冷静になることだったんじゃなかったのかな?ということが1点

※『初音ミク』に対する世間の認知度があまり高くないうちに、一般層に対してミク=AKBという図式が
 流布されてしまうのでは?という危惧もあるかと思いますが…これ、私は大丈夫なんじゃないかと思ってます
 機会があれば、これも いつか



そして、もう1点は
このように、原作が不完全な2.5次元ミュージカルというのは、これまであまり例が無かったこと
逆に言うと、この作品が前例になるってことですね

なので、この「千本桜」がどのような顛末を迎えるか?ということが
今後の、こういった2.5次元コンテンツの発展の指標になるんじゃないかと
そう思うわけです



…と、まあくたくたとへたくそな文章を書いてきたわけなんですが
結局、私の中の結論は何かというと

ああ、こう考えると「千本桜」観に行くのが楽しみになってきた気がするぞ!

…の一点に尽きるわけで(楽しみじゃなかったのか?!)




あ、あと 上の話とは全く関係なく
前評判の段階で結構メタクタ(?)に言われていた石田さんですが
いざ本番では、観客の期待以上の歌&芝居で評価ガン上げ!
…とかになったら、また面白いんじゃないかな~と思ってます
石田さんの頑張りに期待!




ちなみに 私が観賞するのは16日、夜の部です
ではまた
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きりたちのぼる

Author:きりたちのぼる
ボカロ(特に千本桜)と、仮面ライダーと、フィギュア遊びと、あとその時にハマってるアニメの感想などをやっています。
だいたい迷走してます。
よろしくお願いします。

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