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初音ミクコラボの「ray」について

リリースされて随分経ちましたが
BUMP OF CHICKENと初音ミクがコラボした「ray」を自分なりにどう解釈するか
備忘録的な意味で書き残しておこうと思います

ちなみに、これまでブログでは全く言及したこと無いですが
私、バンプ結構好きなんですよ(ミクは言わずもがな)…だけど

時期的に今更感が結構ある話題な上に
これから書く内容は、正直ミク好きからもバンプ好きからも怒られそうで
ちょっと(とても)怖いので、折り畳んだ先に書いていきます


さて、このコラボ
かなり賛否が分かれていたようですが
正直、私も最初は苦手でした

どこらへんが苦手だったかというと…
歌声云々とか、音楽云々とかそれ以前の話で

えっと、すごく誤解を生む表現でアレなんですけど
最初は、このコラボでは
初音ミクが、とても”ダメなもの”に見えてしまって
それが、自分の中ではとてもしんどいというか、恥ずかしいというか
観ていて、聴いていて、なんとも言えない「あちゃあ」感がありました

やはり、リアルな人間と一緒に並べた時に
歌声や、CGモデルであるという形状・動きも含めて
初音ミクというものに、ものすごく違和感がありまして

なので、ミクをこんなところに引きずり出さなければ
こんな思いをせずに済んだのに…と
当初は思っていました


■初音ミクは情報過多

この「ray」でのコラボでまず気になったのは
ミクはどういう立ち位置なんだろう?ということ

当初は、この曲の歌詞から考えて
”思い出の中に出てくる女の子”の役、だと思っていました

これは、これまでのJ-POPだったら、例えば女性の声でコーラス入ったり
例えば、イメージPVで白いワンピースなんか着て出てきたりするような
イノセントなイメージの女の子

こういう女の子って、往々にして思い出の美しさとか
自分が純粋だった時代のことを表すモチーフでもあるので
この曲でも、そういう役で初音ミクが使われているんだと思ってました

でも、そう考えると
初音ミクじゃ情報量が多すぎる

これは、ミクという存在ににどこでどう触れたか?ということにも
かかってくるとは思うんですが
私は、この初音ミクにキャラクターとして触れたので
どうしても、彼女を見ると、クリプトンの…とか
ネギが…とか、昔はネタ曲ばっかりで…とか、
余計な情報がどんどん思い出される
雑情報がたくさん出てきて、どうしても気が散っちゃうんですね

そして、↑の話とは別に
うーん…これはちょっと偏見かもですが
やっぱり、パッと見た時に
成人男性とアニメのキャラクターっぽい女の子の組み合わせは
どうしても”ダメなもの”に見えてしまうんですよねぇ…
例え、ミクのモデルが「14」モデルであろうと
その成人男性というのが、たとえバンプであろうと

と、こういう理由で、初音ミクは、あまり”イノセント”に見えない
ちょっと、情報過多すぎるなぁ、と思い
ずっと違和感を感じていました


…いや、でも待てよ
実はこの”ダメなもの”に見えることが大事なのかもしれない

初音ミクを”女の子”…そもそも”人”カテゴリに含めているのが
そもそも間違いであるのかも知れない

数多の女性アーティスト…”人”を差し置いて
どうして、架空の”何か”が参加しているのか

それは、初音ミクであることによって
”女の子”、ひいては”人””人と人との関係”というものより、もっと
抽象的なもの、抽象的な関係を表すことができるからではないか?

rayは”お別れ”という歌詞で始まる歌

これをどう考えるか


■初音ミクは”誰か”ではなく”何か”

この曲における初音ミクっていうのは、
わたしたちが大事にしている、もしくは大事にしていた
”モノ”の抽象イメージとして出てきているのではないでしょうか?

大事にしていた”モノ”
例えば、有名な「ライナスの毛布」のように
子供のころに大事にしてたアイテムとか
おもちゃとか、絵本とか…

いや、それだけかな?
大事にしている”何か”っていうのは
↑に書いたような、世間的に何となく「わかる」と言ってもらえるものとは限らない
もっと”ダメなもの”ということもありますよね

例えば、私ならアニメ・漫画・特撮ヒーロー
人によっては、ラノベやギャルゲで心から感動したことがあったり
あとは、女の子にとって、BLが救いになることもある

…と、私がオタクなんで、どうしても例がオタク的になってしまうんですが…
他にも、個性的なファッションだったり、アイドルだったり、プロレスだったり
それらよりももっとマイナーなサブカルチャーだったり…

そいういう、あんまりメジャーじゃない
周囲から「え?なにそれ?」と思われる
傍から見るとなんか”ダメなもの”だけど
自分にはとても大事な”何か”
それらの総体イメージとして、この初音ミクが存在するのではないでしょうか


歌は”お別れ”という言葉から始まる
PVで、ミクは最後に消えてしまう

じゃあ、この歌はだたの別れの歌なのか?
なんか”ダメなもの”は、いずれやめなくてはいけないものなのか?
いえ、最後まで聴けば、違うというのが分かりますよね

歌詞の解釈はいろいろあると思いますが
出会いや別れを含めて、痛みやごまかしも含めて
これも自分の一部だと言う曲なのかなと、私は思ってます

終盤に「生きるのは最高だ」という歌詞がありますが
これも、なんかダメなものが大事な自分は(大事だった自分は)
周囲から分かってもらえないかもしれない、でも
傍から見て格好悪い自分でもいいじゃんよ!
っていう風に解釈してもいいんじゃないかな…とかね


■2バージョンで1曲

さて、この曲にはバージョンが二つありますよね
もうひとつは、言わずもがなのオリジナルバージョン!
実は私、こっちの方が好きだったりします

しかし、困ったことに
ミクとのコラボバージョンを観て、聴いてしまうとどうしても
つい後ろにミクの姿を探してしまう
”ミクがいない”と、どうしても思ってしまう

オリジナルバージョンを観て
寂しいと思うか
すっきりしたと思うか
感想は人それぞれだと思いますが

ここに、ミクがいたことを知っている
初音ミクが参加していたことを知ってる
この事実が心に残っているだけで
ミクが既に、この曲の一部になっているのだと思いますし

この2曲を聞いた私達というのは
やはり、バンプが、人間ではない”何か”と共演していた
それを共に体験した同士であると思ってます

この「ray」という曲は、恐らく2バージョンででひとつ
それぞれどう聴こえるかっていうのは
聴いている自分が、人生のプロセスのどこにいるかで変わるんだろうなと思いますし

なんとも言えない危うさとか、変な高揚感とか、逆に拒否感が出るのは
これは初音ミクがいろいろと中途半端な状態だからこそのバランス
もう数年して、初音ミクのイメージが変わってしまっていたら
恐らく、成立しにくい作品なんじゃないかなと

そういうことを思いました
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きりたちのぼる

Author:きりたちのぼる
ボカロ(特に千本桜)と、仮面ライダーと、フィギュア遊びと、あとその時にハマってるアニメの感想などをやっています。
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よろしくお願いします。

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