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キルラキル20話…やべえ、キルラキル観て泣く日が来ると思わなかった

今回はもう、タイトル通りです

私は今まで、キルラキルっていうのは
言い方悪いかもですが、少年漫画の主人公を女の子に変えた作品だと思っていました

なので、メインの登場人物が女の子だったり、その母親だったりしても
女おんなしたやりとりっていうのはやらない
女の情念みたいなものは、取り交わさない作品だと思っていました

なんですが、今回の話を観て
キルラキルっていうのは、やはり女の話なんだなぁ…と改めて思いました


■今回は、かつてないほどの流子回!

正直、流子はキャラクターが薄いと思ってたんです
皐月様がこれまで自らの信念に則り行動していたのに対して
流子は、もちろん心根は良い子なのですが、それゆえに
あまりキャラクターに深みが見えないなぁ、と思って見ていました

しかし、今回
流子が純潔に着られるシーンで流れたイメージと、その後の流子の涙で
これまで、この纏流子という女の子が、一体どういう思いで生きてきたのかが
一気に掘り下げられました

イメージは、幼い流子が母抱かれている姿から始まります
おくるみに包まれて、母親と頬笑み合う娘は
やがて成長し、中学・高校と
母の愛情と共に成長します

これまで、流子は自分の母親について触れてきませんでした
小さい頃に死んでしまった、と言う程度
父の死や、父親が自分に対して持っていた想いについては、これまで
それこそ命を懸けて追及してきましたが
母親に関しては、非常にあっさりしていました

それは、母親に関心がなかったから?
…ではなく、逆に母に関して全く情報を持っていなかったからこそ
かえって、母親に対して夢を見られたからではないかと考えます
父が、父としてあまりにひどいヤツであった
そんな父のせいで、自分はこんなに荒れた娘になってしまった
でも、もし母親が生きていたら私も…という考えが、
これまでの彼女のささやかな救いであったのではないか?
しかし、それがあまりにささやかで脆い夢であるからこそ
これまで、彼女はそれを人前に晒すようなことを避けてきたのではないかと思います

そう考えると、このイメージというのは
彼女の心の最も柔らかくて繊細な部分を強引に晒し上げたシーンでありますし
なにより、これがどうあがいても絶対に叶わない夢であること
ささやか夢としてそっとしまっておくことすらできないものであることが
示されたシーンでもあるわけです

これだけでも相当なダメージですが、純潔のイメージは容赦ないです

成長した流子は、純白のウエディングドレスを纏い
花婿(…)と、チャペルで式を挙げています
母は”これが服に着られる喜び…!”と彼女を祝福し
それを受けた流子は、これまでの彼女では考えられないような
幸福な笑顔を見せます

…花嫁になるということが、必ずしも女の幸せのすべてというわけでは無いですが
それでも、”幸せな未来”というものの可能性の一つではあります

これまで、流子はずっと男勝りに戦ってきましたが、
恐らく心の奥底では、こういった、いわゆる人並の幸せというやつに
憧れていたのだろうと思いますし
自分にはまだ、そう生きられる可能性があるんだと思うことが、
やはり、彼女のささやかな希望だったのかも知れません

ただし、それはあくまで彼女が人間であるという大前提のもとでの話
彼女が生命戦維と一体化した化け物であるという事実が
未来への可能性を、全部摘み取ったわけです

そう思うと、前話ラスト~今話頭で、
眠りから目覚めた流子があれほど荒れたのも
すべてを拒絶するような言葉を放ったのも当然ですし

今話ラストで、純潔を纏った流子がああなってしまったのも
話の前半であれだけ荒れておきながらも、
それでもまだ心の奥底に大事にしまっていたものを
容赦なく晒しあげられ、潰され、心身ともにズタボロにされてしまった流子の
やはり当然の顛末と考えます

このあたりの流子の心情については、やはり皐月様が一番的確に捉えているのでしょうね
憶測ですが、もし皐月様が純潔を纏っていた時に、あのようなイメージが流れていたとしたら…
皐月様がこれまでずっと、あのイメージに耐えながら純潔着ていたとしたら…と考えると
これはこれで、なかなか壮絶です

しかし、だからこそ今の流子に必要なことが
皐月様ならできる筈
どうか、流子をどうにかしてやってください


…と、とにかく、こんな具合で
私の中では今回はひたすら流子回です
たかだかアニメキャラなのに、こんなに愛しいと思ったのは初めてで
ラストシーンの流子のゲス顔にひたすら泣ける有様です

もう、早く来週が来てくれないと
私の身がもたない…


で、これに関連して
ものすごく気になる女の子がもうひとり

■針目縫の見方が変わる回?

今回の話で、彼女が生命繊維の子宮で生まれたことや
彼女の心臓が、羅暁・流子と同じように生命戦維と一体化していることが
戦いの中で明かされました

羅暁様自ら、この縫さんを取り上げて抱きかかえるシーンを挿入しているあたり
これは、皐月様・流子に続く3人目の娘という風に考えてもよさそうな感じですね
12話での黄長瀬の台詞
「あの3人の女たちに、手を出すことができなかった」っていうのがありましたが
これが、今回の伏線だったんですかね

しかし、今まで色々と謎の多かった縫さんですが
やっぱり彼女の出生の謎がわかると、見え方が一気に変わってくる

羅暁様は、皐月様や流子に対しては”母””娘”という言葉を使いますが
縫さんに対しては、まったくそう言った言葉を使わない
羅暁様は、縫さんを”芸術家””高次縫製師”と評していますが
決して彼女を”娘”扱いしないんですよね

彼女の出生の経緯に関してはまだだまだ謎が多いので何とも言えないところがありますが
やはり、縫さんとしては羅暁様が自分の拠り所であるのは間違いない
縫さんから見ると、羅暁様は”母”であると思っていいでしょう
しかし、”母”は決して自分を”娘”として扱わない

さて、そんな状況でも”母”の傍で生き続けようと思ったら
言い方悪いですが、通常の神経では到底もたない

縫さんのあの不気味なキャラクターは、彼女なりの自衛ではないかと
彼女はこれまで、悲しみや怒りという感情をあまり露わにしていませんでしたが
こういった感情を切り捨てることで、自分のバランスを保っているのではないかと
彼女があの状況で生きる為には、あのやり方しか無かったのではないかと思うわけで
そう考えると、やたら切ないです


さて、ここまで来るとかえって気になるのが
羅暁様のこと

■現在の流子と、羅暁様

羅暁様のこれまでを振り返ってみると
正直、母親感ってゼロです
自分の娘を実験台にしたり、失敗したら破棄したり

さて、そんな風に娘を実験道具として扱っているのなら
彼女らを、もっとモノ扱いしていい筈
それなのに、羅暁様は皐月様や流子に対して
”母””娘”という言葉をやたら使います
何故ここまで母子関係を強調したがるのか?

もうひとつ引っ掛かるのが、あの純潔のイメージで登場した
”善き母”である自分の姿
あれが、羅暁様が流子に見せる為に用意したイメージだとしたら
羅暁様は、本来ならああいう母親が望ましいとわかっていて
敢えてあんなイメージ作ってるわけですよね
さて、羅暁様はあの、”善き母”である自分のイメージに対して、
一体何を感じているのか?

…どうも、今回の流子の暴走具合を見ていると
羅暁様も、実は今回の流子のような状態なんじゃないか?という気がしてくるんですよね

というのも、どうにも羅暁様が生命戦維で世界を支配して、
その後どうしたいのか?というビジョンが見えないんですよね

生命戦維による支配に対しては、これまでも羅暁様自身の口から語られているけれど
じゃあ生命戦維で満たしたとして、その世界で羅暁様はどうしたいのか?
生命戦維で満ちた世界は美しいと言っていたので、
彼女の美学に適った美しい世界を作りたいのか?とも思ったのですが
そうすると、「人生は面白い」という台詞と整合性がつかない
なんか、どうにも、いろいろとちぐはぐな感じするんですよね

なんで、生命繊維の支配に対して羅暁様がこれまで言ってきたことって
自分や周囲を納得させるための、単なる後付けの話で
羅暁さん自身は、ある意味、自棄になってここまでやっている側面って、
実はあるんじゃないかも思うんですよね

今回の話で、流子が自分に絶望したように
羅暁様も羅暁様で、普通の”女”や普通の”母”になれない自分に絶望し
その反動でああも極端に振れてしまったんじゃないかと

12話で、黄長瀬の「あの3人の女に~」に対する美木杉の回答が
「当然だろう、ああなるともう 人間を超えた怪物だ」というのも
ここに掛かってきてるんじゃないかと思うわけです

そうすると、キルラキルっていうのは
まっとうな”娘”でいられないことで苦しんでいる少女たちの話であると同時に
まっとうな”母”になれないことで苦しんでいる女の話なんじゃないか
皆が皆、それぞれの怒りと悲しみと苦しみで怪物と化し
こうしてぶつかり合っているのではないか、と思うと
…私なんかは死ぬほど燃えるわけです
(皐月様は一足早く抜けている感じがありますが)

正直、ここにきてこんな展開来ると思ってなかった

いや、↑全部妄想なんですけどね
特に縫さんと羅暁様に関しては願望すら入ってるんでアレなんですが
それも含めて、彼女らに一体どういう結末が用意されているのか
キルラキル制作陣が、彼女らをどんな未来に導くか
本当に死ぬほど楽しみです

今言うことじゃないけど、このアニメ見続けてきてよかった!
あと残り4話も全力で楽しもうと思います
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コメント
25:きりたちさんの考察 by たくや on 2014/03/03 at 00:23:25

面白い、深い、納得。流子の心情は言われないと、タダの洗脳としか思わなかったです。泣いてた理由が腑におちました。縫の立ち位置も切ない。縫は皐月さまから、「誰からの理解も拒んでいる者が、良く言う(うろ覚え)」的な事をだいぶ前に言われてたな。自我の防衛の為に狂ったなら、その部分を突かれ精神崩壊してしまうかも?いずれにせよ、皐月さまがもつれた糸をほどいていく展開になりそうですね。縫は悲劇的結末しかないよな。
以下、纏一身=総一郎生存説
羅暁さま(以下母)は、狂ったキャラな割に母意識は強い。生命繊維に操られているか否か、まだはっきりしないんですよね。元凶のカバーズよりバトル的には母のが強くて違和感。普通は元凶が最強だよなあ。精神的に心の闇を覆って操るのかな、カバーズだけに。
死体が確認されていない父。彼は何故流子を愛情たっぷりに育てなかったのか。縫みたいな刺客を恐れて寄宿舎?に入れたにしても。。本来仇を打ちたい程ではなく、唯一の肉親である父が死んだ理由を知りたいだけだった流子。希薄な父子関係。子どもの為に叛逆した(三木杉)設定なのに。。。
ベストは父が母を洗脳から解き放つ為に、生命繊維を内(皐月)外(NB)本命(流子)から攻めさせた。で母が正気を取り戻して家族団らんがハッピーエンドだが。父は生きてたらなんらかの、どんでん返し確定。そしてトリガーならやりかねない。

26:コメントありがとうございます by きりたちのぼる on 2014/03/07 at 01:02:10

お返し遅くなってすいません、コメントありがとうございます

この回観た後泣きながらいろんな感想サイト巡ったら
意外とみんな流子ちゃんに辛口だったもんで
またしても盛大に外したのか…?とひとり不安になっていたので
面白いと思っていただけたなら幸いです

縫さんもなかなか本質が見えないですよねぇ?
私のコレは妄想ですが、それでもたくや様のコメント通り、
皐月様が糸をほどく展開になりそうな予感はしています

羅暁様と生命戦維の関係もまだまだ謎が多いですし…
そしてなにより総一郎さん!
そうだ、そう言えばこの方、死体が上がってなかったんだ!
父については完全ノーマークでした、確かにこのお父さんの
流子への接し方もちょっと変ですもんね
ありがとうございます、なんだか目が開かされた思いです

ラスト…どうなるんでしょうね?
もしお父さんが生きてたら、ヴィジュアルは総一郎時代なのか
一身時代なのかも気になるところですが(俗物)

それらも含めて色々考えていると、楽しくなったり切なくなったり
こんな妄想できるのも、あと数週間なんですよね
こんなこと書いている今日は、もう近畿圏で21話放映ですし
ああ、時間が経つのは早い早い
一体どんな展開になっているのやら…今からやきもきしてしまいます

プロフィール

きりたちのぼる

Author:きりたちのぼる
ボカロ(特に千本桜)と、仮面ライダーと、フィギュア遊びと、あとその時にハマってるアニメの感想などをやっています。
だいたい迷走してます。
よろしくお願いします。

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