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鎧武12話…主人公たちの限界と、ヒーローとしての存在意義(追記あり)

なんか、鎧武って…本当に日曜朝に放映していい作品なのか分からなくなってきました
ちょっと、主人公たちの置かれてる状況があんまりにもあんまりに思えてきて…

とりあえず、今回気になったのは次の3つ

■光実・紘汰、それぞれの限界

今回の話は、光実・紘汰、それぞれこれまでのやり方では
立ち行かなくなってしまうことが示されましたね

まず光実、彼はヘルヘイムの森やユグドラシルの計画を暴いてやると言いながら
変身して戦うのはユグドラシルの思うつぼと、
モンスターに襲われている人を助けるべく紘汰が戦っている様を見ても
共に戦うことを躊躇ってしまいます

舞をはじめとしたチームメンバーを危険に巻き込まない、というのも光実の本意だとは思うのですが
やはり本音は「何も知らずにはしゃいでいた自分が情けない」んじゃないですかね?
ドライバーを手にしながらもあそこで変身できなかったのは、こちらのウェイトの方が高かったからだと思われます
なにしろ、初めて自分の意思で始められた戦いでありながらも
実は、既に兄が後ろで糸を引いていたわけですから
こっそり自立した!保護者の知らないところで自分の居場所をみつけた!初めて自分の意思で何かを始められた!と思ったら、
実は保護者の目が届く範囲内だった、というのは、正直かなりキツい
光実のプライドは、ああ見えて結構ボロボロだと思います

しかも彼、ダンスチーム(ひいてはこのこの戦い)に参加するために、
保護者である兄だけでなく、本来なら本当の自分の在りどころとして参加しているチームのメンバーに対しても秘密を持ちづづけているわけですから
一旦秘密の計画として始めたら、その秘密を守りとおさないといけない鉄則がー…とかなんとかいってましたが
いやぁ、うん、光実君には大きなブーメランが二つありますよねぇ
なんかそろそろ、彼の元に戻って来そうな感じですよねぇ
どうするんでしょうねぇ…なんて、彼の足下がどんどん危うくなって
これからどうするのかが、今後最大の見所ですかねぇ やっぱり


で、紘汰です
これまでの話で、基本的にはバイト探しを継続し、チーム鎧武は助っ人…ということで
なんだかんだいっても大人になろうとしていた(と思われる)わけですが
今回の話では、ファンの子に”チーム鎧武のライダー”という扱いを受けてしまいます
それでも頑なに助っ人であることを主張しようとするあたり、
恐らく紘汰自身は、現在の立ち位置で、自分は”自分の責任を果たす大人である(であろうとしている)”と思っているのでしょうが
傍から見れば、所詮子供の遊びのメンバーのひとりであるってことですよね

自分では大人のつもりでも、周囲からは子供扱い
うーんこれはこれで、なかなか厳しいものがあります

そんな中、彼の拠り所であるのが
仮面ライダーに変身して、襲われている人を助けること
自分にしかできないことで、人の役に立つってことなんだろうと思うのですが
これも、大分危うくなってきました
紘汰らが知らないところで、戦極ドライバーの強化型「ゲネシスドライバー」が開発されたことにより
ユグドラ側にて、これまでのモルモットは用済みとされてしまいました
「そろそろ悪ガキ共には現実に戻ってもらわないと…」という台詞からするに
恐らく戦極ドライバーを回収する動きになるのでしょう

この先紘汰が直面していく問題は恐らく
・ただでさえ強力であった斬月が、更なる力を手に入れてしまった
・自分の戦極ドライバーは、取り上げられてしまうかもしれない
・自分の戦極ドライバーは、例え手もとにあったとしても、新型ドライバーにより意味の無いものになってしまうのかもしれない
・自分にしかできないと思っていたことは、他の人物がもっとうまくやってしまうのかもしれない
・自分の存在には意味が無くなってしまうのかも知れない
…あくまで妄想ですが、多分こんな感じになるんじゃないかと思います

おもちゃ売り場でも、鎧武の主役は斬月なんじゃないか?と錯覚するくらいのメロン関連グッズ押しで
鎧武、ここが主人公としての正念場かもしれません
この先果たしてどんな展開が用意されているのやら…

■初瀬君の役目

初瀬君って、ちょいちょい気になる台詞言うんですよね
前回の「俺は、このままじゃただの雑魚だ!」と言ってメロンに戦いを挑んだり
(その結果、戦極ドライバーが傷付けられ変身できなくなるんですが)
次回予告では、「何で俺には無いんだ、あいつらの力が…」って言ってる、これも初瀬君ですよね?

彼の発言、の端々に見えるのは
”何故、今の自分はこういう役回りなのか””こんな役嫌だ”っていう
ちょっと引いた、俯瞰的な視点から自分の立ち位置を見ている感じなんですよね
(城乃内もそういう視点もってそうですが、彼はこの先まだ何かありそうなのでちょっと置いときます)

もちろん、”雑魚”っていうのは、ライダーバトルにおける彼の立ち位置の話で
初瀬自身が、この作中での役回りに不満がある、ということを自覚的に言ってるわけではないと思うのですが
ただ、それにしては自身を表現するのにあまりに客観的な言葉であることや
(他人に対して使うぶんには違和感無いんですが、自分に使うのはちょっと不自然)
視聴者にとって、あまりにこの作中での彼のポジションにぴったりな用語なんで
やっぱり、なんか引っ掛かる言葉遣いなんですよねぇ

私は以前、仮面ライダー鎧武は
キャラクターというより、”属性・役割”のウェイトが高い作品何じゃないかと書いたことがありましたが
この初瀬君というキャラクターは、この自分に課せられた属性や役割に対し
不満を持ち、脱却したい!と思ってしまったキャラクターなんじゃないでしょうか?

でもってこの先、この彼に対してどいういう顛末が用意されているかっていうところで
この作品世界における自分の”役割”から逸脱しようとした奴には
どんな制裁(?)が待ちうけているのかが示されるのではないかと…
…まぁ、そこを含めて初瀬君の役割とは思うんですが


と、あとはやっぱり、リアルの人間関係問題も色々想起させられますよね
なんかこう、グループ内での自分の立ち位置確保問題とか、そういうの

いやしかし、こういう嫌な感じの人間関係が、
敵側(大人側)でもなく、大人ライダー同士の抗争でもなく、
子供※ライダー同士の抗争から展開しているっていうのが…時代なんですかねえ
(※ビートライダーズは、これまでの話の流れからして子供と解釈しています)

■ヒーローとしての存在意義

そうそう、戒斗と舞が今回再び出会ったのも、ちょっと気になりますね
この2人の共通点といえば、沢芽市の過去に想いを持っていること
今回の話で言うところの「思い出」ですね
この2人、やり方は違えどこの「思い出」をモチベーションにそれぞれ行動しています
それが分かっているからこそ、舞は戒斗に対し、自分の過去の話やこれからの話を躊躇なくできるのでしょう

さて、思い出というのは、時間軸で言えば過去
過去と対立する概念といえば、未来
現時点で、”未来”にはっきり言及している人物といえば…あれ?貴虎さんじゃね?
(9話に「俺は、人類の未来を切り拓く」という台詞あり)

さて、普通ヒーローものといえば、主人公勢力が未来を信じて戦うもんだ…と思うんですが
現時点で「人類の未来を切り拓く」って言ってる奴が居るのは、主人公らが敵認定しているユグドラシルコーポレーション
そういや、紘汰・光実をはじめとしたビートライダーズで
未来に対する希望を語ってる奴って、いない…気がする
それこそ、光実が以前言った通り、「みんな未来が不安なんだよ」なんだけど
ああ、そうか、うん 改めて納得した

いやでも舞ちゃんは…!と思ったんですが、彼女も彼女で
これまでの戒斗とのやりとりで「私は感謝しかできない」とか「想いをみんなに伝えたい」とか
前向きっぽいことを言ってはいるんですが、その前提として過去の「思い出」っていうのがあるわけで
なんかこう、若干後ろ向き感がある気がするんですよね?


あ、そうそう 舞ちゃんついでに
ポイントポイントで出てくる謎の少女、今回とうとう舞ちゃんにも警告出してきましたが
彼女の警告内容も、今にして思うと結構変ですよね
大体、これまでのヒーローもののパターンで言えば、こういう謎の少女って
人類の未来とかに対して危機勧告するのがセオリーの筈なのに
彼女の警告っていうのは、これから起こる戦いのことでなく、戦いから引き返せなくなること
人類全体の危機に対する警告ではなく、個人への警告なんですよね

じゃあ、そんな人類について言及しているのは…はい、貴虎さん(ユグドラシルコーポレーション側)ですね

…あれ、じゃあ何だこりゃ
これまでのヒーローものでヒーロー達が担ってきた「人類の未来」っていうのは
現在、主人公側から見て「敵」に見える勢力が担っているっていうことなのか?

しかも、ユグドラシルコーポレーション側って、これまでの話の流れからして
この作品における「大人」を象徴している勢力だと思っていたんですが
…あれ、待てよ これ、子供の将来を大人がコントロールしていることを暗喩、とか
そんな生易しい話じゃないぞ

むしろ、そんな現実がありながらもこれまでのヒーロー達に担わせてきた「人類の未来」
つまり、ヒーローというフィクションを通じて子供たちへ語られていた未来への希望ってやつを
この作品ではとうとう、子供向けのフィクションでありながらも、主人公側(子供のために用意した)ヒーローでなく
そんなヒーローと対立している(ように見える)大人側の勢力が握ってしまっているっていう
そういう構図になるのか…?
え?っていうことは、仮面ライダー鎧武っていう作品は、作品そのものがそもそも
仮面ライダー、ひいては子供向け変身ヒーローものへのアンチテーゼとか、そういうことなの?

※この辺について、追記でもう一回考え直してみました

アンチテーゼがどうこうというのは、とりあえず置いておいても
ヒーロー性の部分が敵サイドに持ってかれているとしたら、主人公サイドが妙に鬱屈してるのも納得だわ
主人公でありながら、ヒーローとしての存在意義を持てない状態なわけですから
そんな中、自分にできることで頑張ろうっていう紘汰の姿が、なんか急に健気に見えてきた…
でも、さっきもちょっと書いたとおり
そんな紘汰君の健気な頑張りも、貴虎さんが無残に摘み取ってしまいそうなんですよねぇ
…うわぁ、なんか背筋が寒くなってきた
こっ紘汰君、がんばれ!

ん…あれ?ってことは初瀬君は?あれ??
もともとヒーローとしての存在意義はない、ライダーとしての現状の役目を拒否
そしてとうとうライダーになるための力も無くなった
そんな奴が、それでもヒーローとしての力を得ようとした時にどうなるのかっていうことが、この次で描かれることになるのか?
えー…やだなんか、もう、辛い



…ということで、今回は以上です
久々なうえに、相変わらずの考えながら書きなので、筋書きがむちゃくちゃだったり(いつものことだ)
文章についてお見苦しい点もおおいですが(いつものことだ)、どうかご容赦ください
書いてる内容も、考えすぎといえばかんがえすぎ
今更と言えばいまさらな気がするにはするんですが(考えるの遅いんで)…ともかくもう
前回の放映とは別の意味で、今回も心にダメージです…もう鎧武嫌だ、鎧武怖い

でも、そんな作品でこの先どんな希望があるのかを知りたくて
きっとまた来週も鎧武を見てしまうのでしょう
あー、しばらく日曜日は鬱曜日確定だわ…



■追記

どうも、いろいろと思うところがありましたので追記です
もともとは、大人側を「敵」勢力という見方で書いてしまったんですが
そもそも、現状ではユグドラシルが敵に見えるだけで
まだ、具体的に対立しているわけではなかったですよね

とあと気になるのが、ユグドラシル側の斬月
こいつがやたらヒーロー然としているところと
現時点で強さが圧倒的すぎるところが気になります

ヒーローとしての存在意義を、大人側が握ってしまっているのでは?という考えは変わらないのですが
「敵」側にヒーローとしての存在意義があるのが問題だ、ということではなく
現状、敵っぽい(けど、敵かどうかはまだはっきりしない)、そしてちょっとやそっとじゃ対抗できない大人側の勢力に
自分たちより、力でも理念でも圧倒的に優れたヒーローが存在してしまっていることが問題なんじゃないかと

大人がヒーローであることは、それこそこれまでの特撮ヒーローの歴史を顧みたら当然では?と思われそうですが
困ったことここの斬月、これまでの貴虎の発言でも分かる通り、子供というものを圧倒的に見下しているんです
もちろん彼も仮面ライダーのひとりとして、我々のリアル世界ではおもちゃが販売されているわけですが
ストーリー上における斬月は、現時点では”子供のためのヒーロー”ではないんですね

それを更に裏付けるのが、ピエールの存在
彼は、本来なら子供の遊びであるインベスゲーム・ライダーバトルに”本当の戦いを見せてあげる”とかなんとか言って入って来た大人です
そんな彼が、今や斬月に夢中
理由は、作中では一目惚れのように描写されていますので、見た目のクオリティと、あとは彼の強さが圧倒的であること(本当の戦いであること)なんかが理由だと思われます
これって、本来だったら子供がターゲットであるヒーロー市場に大人が参入し、ヒーローに対し大人基準のクオリティを求め、それを受けさらに大人がヒーローに夢中になっているっていう状況を暗喩しているんじゃないかと?

でもって、ユグドラシルコーポレーションが、紘汰らにとって手出しできないほど巨大な企業であるというのも、大人と子供の資本力の違いなんかを表しているんじゃないでしょうか

なので、仮面ライダー鎧武っていうのは、そんな風に大人ががヒーローを奪っている(奪っているように見える)現状の中で、現代の子供たちのためのヒーローっていうのは、どのように存在意義を見出していけばいいのか?っていう話なんじゃないかと

でもって、紘汰達主人公サイドのメンバーにことごとく未来への希望が無いのも、個人的な問題で悩んでいるのも、そもそも現代の子供たちにとっての希望が「人類の未来」なのか?というところも含めて問いかけてきているんじゃないかと
そんなことを思いました
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Author:きりたちのぼる
ボカロ(特に千本桜)と、仮面ライダーと、フィギュア遊びと、あとその時にハマってるアニメの感想などをやっています。
だいたい迷走してます。
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